このブログを始めてから気づけば5年以上経っており、来年の1月には丸6年になる。
6年という言葉の響きに真剣にビビりながらも、このブログをやっていたおかげで本当にいろんな面で救われたよなあと振り返ると改めて思う。
何か自分にできることはないのかと焦っていた学生時代に、ほぼ訳もわからず始めたブログ。
最初の頃は自分の感情をひたすら文字として吐き出していくツールでしかなかったわけだけど、自分がためになった情報を少しずつ発信してみる中で「情報を整理して発信することで誰かの役に立つことがあるのだ」と知ることができて、それだけで救われるような気持ちになったのを覚えている。
そんなきっかけをくれたこのブログだから、まだまだやめるつもりはないしできることならずっと自分の一部を残しておくつもりで更新し続けたいなあと思っている。
やはりこうやって改めて経過した年月を振り返るとこのWEB上の空間は自分にとって大事な場所であることは間違いない。
しかし一方でなんとなく「更新する気が起きないなあ」という気持ちが年々大きくなってきていることも事実。
あんなに熱中していたこの空間への想いがどうして萎みつつあるのか、自分でも明確には言語化できていないその理由をここらで言語化しておきたくなった。
社会人としての生活リズムが分からなくなった
社会人になって仕事を始めると、自分が想像している以上に自由に使える時間は劇的に減っていった。そして自分の時間を有効活用することは実はそんなに簡単ではないということを思い知らされた。
学生時代に思い描いていたようなカッコいい社会人は、仕事終わりの時間で自分の趣味や勉強に時間をあてて日々成長し、さらに何人かの親友とたまには飲みに行き、週末はしっかり恋人のために時間を作る、みたいな生活なのかなとか浮ついた想像をしていた訳だけど、
現実には平日の仕事おわりは疲れ果てて家では食事をして風呂に入ったらベッドに倒れ込んでたまたま目についた面白くもない動画をなんとなく眺めていたら気づけば寝ていて対して疲れも取れていないままに翌朝を迎え、週末は平日の疲れを取るために部屋から動けない、みたいなところが関の山。
週末に遊びにいくことになるとそれはそれで体力を削られて、翌週の平日がしんどいんだろうなあ、という感情が頭の片隅にちらついてしまって、なんとなく集中しきれないことも多々あった。
そんなお粗末な社会人生活を数年送っていたのだから、ブログの更新などに手が回らなくなるのは言わずもがな。
ブログを更新し続けることができるということは生活の中に記事を書くという行為が馴染んでいるということだ。
馴染ませるだけの余白がない限りは更新し続けることは難しい。
そしてその余白は自分なりの生活のリズムができていないと見いだせない。
自分はこの生活リズムの構築にわりと時間がかかるタイプなようで。
今の会社に勤め始めてもうすぐ丸2年が経つけど、やっとこさリズムができてきたくらいだ。これだっていつ崩れるのか分からないようなものだけど。
自分が苦しくならない範囲で自分の時間を作るという生活リズムのコントロールは、人によっては意外と繊細な操作を要求される。
安定したリズムというものはなんと尊いものだろうか。
ブログの根底に流れる世界観の欠如という大問題の顕在化
これはこのブログの当初からの問題だった訳だけど、基本的に雑記ブログとして運営してきて自分の興味のあることはなんでも記事にしてきたが故にやはりこのブログには世界観というものがない。
世界観は読んでいる人にとってもそのメディアの立場を理解する助けになるため、記事を読みやすくしてくれる。
世界観が明確になっているだけで、これは自分が読むべき文章なのかどうかを判断しやすくなる訳だ。
書く側にとっても世界観が明確になっていると、それだけで情報収集も編集もアプローチの仕方も決まってくるので圧倒的に書きやすくなる。専門性みたいなものも深まっていくし、積み重ねる感覚がきちんと生まれてくる。だからモチベーションも湧きやすい。
しかしその場で単発で気づいたことに対して役に立つものを作ろうとしても、毎回必要なエネルギー量が大きくなるため、効率が悪い。あらゆる判断に対して毎回一から検討が必要になるので、めちゃくちゃ疲れるわけだ。
忙しくなる生活に反して、記事作成に必要なエネルギー量は変わらないので、当然ジリ貧になっていく。
時間がたっぷりあり、興味関心の対象が幅広いものに向けて開かれていて、判断力に優れている人であれば、雑記ブログ的なスタイルでもやっていけるのかもしれないが、そうでない人にとってはやはり世界観が定まっていないとこれはもう「しんどい」の一言。
スタイルを定めて取り組むことって当たり前なんだけどやっぱり大事だよね。なんとなく目の前の処理すべきものに反射的に取り組んでも、尻すぼみになるということがよくわかった。
興味関心の対象の移り変わり
たまたま仕事でデザイン系の業務に1年ほど携わったことで興味関心の対象が徐々に変化している面もある。
イラストレーターやフォトショップの基本的な操作ができるようになったことで自分でもデザインって意外とできるんだな、と実感ベースで思えたことで頭の中の「可能性の範囲」が少し広がったのかもしれない。
今まではデザインは二の次だ!だってデザインなんて無理だから!というスタンスだったのが、自分の納得できるデザインのサイトを作ってみたいな、という思いに変わってきている。
記事作成の時間を減らしてでもプログラミングの勉強にリソースを割いているのもそのため。
自分のメインサイトはゆくゆくはそっちに切り替えたいな、と思っている。
その場合でもこのサイトは残しておくけど、もっと自分の内面的なことを書く場所にしてもいいかな、と思っている。
ということで
そんなわけで、このブログは私個人のパーソナルな自分語りをする場所として残していきつつ、メインで運営していくサイトを他に移していくのを当面の活動方針にしようというのが、今の目論見。
新しいサイトはきちんと世界観を定めた上でボリューム感のあるコンテンツを積み重ねていって、事業としてしっかり成立させたいなあ、というイメージ。
サイトの設計・デザイン・コーディング、全て一度自分でやってみたいので、完成は半年後くらい?(できるかな)
自分の生活リズムをマネジメントしつつ、気長に進めていくつもりだ。