今や最も手軽に始められる副業のひとつとして知られるようになってきた「ブログ運営」。
SNS上なんかでは「開始初月で5万円!」だとか「半年で月収20万円!」などの成功談が踊り、見る度に羨ましいような夢見るような自信をなくすような、複雑な感情に襲われます。
しかし、そんな分かりやすい成功を収めている人がいる一方で、ブログを丸3年間ちまちまと続けてやっとこさ安定して月10万円程度の副収入を得ることが出来るようになった私のような者もいます。
(しかも2年目までほぼ収益ゼロでした。)
そんな小さな体験談は、目立つことはないので正直多くの人の目には触れません。
でも果たして、スゴい成果を挙げた人の体験のみが誰にとっても役に立つ情報なのでしょうか?
インパクトのないリアルな体験談だからこそ、すごく身近で役に立つ例になるのかもしれない、そうは考えられないでしょうか?
私のブログ運営経歴は華やかではないし別に記事にするほどじゃないなー…と避けてきましたが、これはこれで意味のある体験談なんだと、最近は思っています。
ということで今回は「それなりの感じでブログを3年間続けた結果、安定して月10万円生み出せるようになったよ(逆に言えば3年かかったよ)」という話を超リアルに語っていきたいと思います。
- 3年間のブログ運営経歴
- ブログを活用したビジネスの仕組み
- どうやって集客を行っているのか
- 実際の作業量はこれくらい
- 収益化ブログ開設に必要な作業【全手順】
- 素人が今からはじめて副収入になる?
- ブログオワコン論について
- ブログをやってて損はなし
- まとめ
3年間のブログ運営経歴
まずは私がこの3年間どんな感じでブログを運営してきたのか、その経歴をデータを示しながらざっくり語ってみたいと思います。
鳴かず飛ばずの2年間
ブログがどれくらいアクセスされているのかのひとつの基準となる、ページビュー数(以下PV数と記載)。
このブログはここ半年ほどは月間約10万PVをキープしているのですが、サイトをはじめた3年前からのPV数の変遷(上図参照)をみていくと最初の2年間はほぼ「鳴かず飛ばず」だったことがわかります。
では始めのころは投稿をサボっていたのかというとそんなこともなく。
投稿はコンスタントに年間100記事ほど書き続けています。
しかし実際にアクセスが集まり始めたのは3年目を迎えてからでした。
ブログは「多くの人が継続できずに辞めてしまう」と言われますが、このデータを見ればそれも納得なのではないでしょうか。
書いても書いても何年もアクセスがほとんど集まらなくても、何もおかしくないわけです。
2年目終盤に気づいた、大きな間違い
それではなぜ私は3年目に大きくアクセスを増やすことができるようになったのか。
それは自分の取り組み方の大きな間違いに気づいたからです。
その間違いとは「熱意を込めて書けば、きっと誰かが読んでくれる」という考え方です。
ブログを頑張ろうと考えている人というのは、きっと文章が好きだったり、何か伝えたい事がある人が多いと思います。
それ自体は素晴らしいことです。
しかし、あくまでビジネスの観点から考えればそれは必ずしも良いこととは限りません。
ビジネスの原則は「集客して、販売する」、これに尽きます。
つまりどこに需要があるのか(どこに人が集まり、その人たちは何を求めているのか)を見極められなければ、情熱云々なんて関係ないんです。
あなたが人を惹きつける圧倒的な文才を持っていない限り、熱意を込めて書けば自然と人が集まる、なんてことは起きないのです。
このことに気づき、自分の文才のなさに絶望し、自分のブログの間違いに向き合えてはじめて、私は自分のブログを改革し始めることができました。
3年目、ついに上がり始める収益
3年目はこれまでと大きく記事の書き方を変えました。
自分の実体験をもとに記事を書くことが出来る分野の中で、徹底的に「どこに人が集まってくるのか」「その人たちは何を求めているのか」を追求しました。
その結果、ついに収益が上がり始めるわけです。
(…と、いかにもストイックにやりましたよ!的に書いていますが、実際はスキマ時間に、時には更新をサボりながらマイペースに運営していました。)
2018年7月には、はじめて月間収益が10万円を超え、その後もコンスタントに月10万円を達成しています。
ブログを活用したビジネスの仕組み
とはいえ、ブログを使って収益を得るなんて本当に出来るの?と懸念を払拭できない人もいるかと思います。
なので簡単にブログを活用したビジネスの構造について説明しておきます。
本質的には「広告業」
ブログを活用したビジネスというのは基本的には広告業に当たります。
テレビを例に考えてみるとわかりやすいでしょう。
テレビはコンテンツを視聴者に提供し、その中で広告を放映することで広告料を企業から得ています。
ブログのビジネス構造も、テレビなどの広告業と基本的には同じです。
消費者にコンテンツを提供し、その中に企業などからの広告を掲載することで広告収入を得るわけです。
構造としては同じですよね。
ブログビジネスをする、ということは基本的には、広告業をする、ということだといえます。
ブログの広告は「成果報酬型」
ただしテレビと違うのは、ブログの広告というのは多くが「成果報酬型」の広告だということです。
つまりただ広告を掲載すれば収入があるわけではなく、広告を掲載した上で実際に成果が上がった場合に、その成果に応じて報酬が支払われるようになっています。
例えば次のような例を考えてみましょう。
上のような記事があるとして、この記事の「購入はこちら!」ボタンから実際に商品が購入された場合に、ブログの運営者に報酬が付与されるわけです。
つまり記事を通じて消費者が実際に行動を起こさなければ、報酬は発生しないようになっています。
これが「成果報酬型」の広告です。
もちろん、ブログを活用したビジネスにも様々な形がありますので、成果報酬型広告だけではありませんが、一般的にブログでの広告ビジネスといえばこのタイプが主流です。
広告主と提携すると広告を掲載できる
このような広告は、誰でも勝手に掲載できるわけではありません。
最初に広告主と提携することでブログに掲載出来るようになります。
提携をする際は、企業と直接おこなうパターンと、提携仲介サービスを介しておこなうパターンの2つがあります。
が、実際はほとんどの場合において仲介サービスを介して提携することになります。
なぜならそのほうが圧倒的に手軽で、しかも扱う案件が多いからです。
なので、仲介サービスにさえ登録しておけば基本的には問題なしです。
ちなみに、この仲介サービスのことをASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)と呼びます。
ASPには具体的には次のようなものがあります。
▶ A8.net :国内最大級のASP。知名度も最も高い。
▶ バリューコマース :Yahooが運営元のASP。A8.netに次いで有名。
▶ もしもアフィリエイト :初心者に優しい運営でこの頃人気の高いASP。
▶ Amazonアソシエイト :AmazonのASP。Amazon上の商品を広告掲載できる。
▶ 楽天アフィリエイト :楽天のASP。楽天市場の商品を広告掲載できる。
このあたりは定番なので興味がある人は今すぐサクッと登録しておくべきです。
後回しにすると絶対忘れます。笑
Google AdSenseも知っておこう
ASP以外にもブログで掲載できる広告はあります。
最も重要なのは「Google AdSense(グーグルアドセンス)」と呼ばれるものです。
こういうやつですね⬇⬇
これはGoogleと提携することで掲載することができるようになります。
1回クリックされるごとに数十円程度の報酬が発生します。
実際に広告先のページから「購入」などの成果がでないと報酬が発生しない「成果報酬型」広告とは異なり、クリックされれば報酬が発生します。
「クリック報酬型」とでも言える広告ですね。
成果条件が単純なので、初心者にも取り組みやすい広告といわれます。
その他の広告形態
「成果報酬型」や「AdSense」以外にも上級者向けではありますが、
- 企業と直接契約を結んで「1記事◯◯円」のような形でPR紹介記事を書く
- ブログ内にスポンサー広告枠を設置し「一枠月額◯◯円」で販売する
- note(クリエイター向けの作品販売サービス)で記事を販売する
などの方法もあります。
こうした方法はブログにある程度人気が出てきたり、固定読者ができてきたりしないとなかなか実現できないものですが、うまくやれば大きな利益を生み出せます。
自分のブログの特性に合わせて、様々な広告を適宜組み合わせて収益化していくんですね。
どうやって集客を行っているのか
さて、収益化の仕組みは分かったとして、では一体どうやって集客しているのかと不思議に思う人もいるでしょう。
特に雑記的ないろんな話題に触れているブログだと固定読者が多いとは考えにくいし…一体どこから人が集まってくるの…?
ここでは、その疑問を解消していきます。
実はほとんどが検索エンジン経由
ブログにアクセスを集める方法として最も一般的なのが「検索エンジン」を経由したアクセスです。
検索エンジンと言うのは「Google」とか「Yahoo」とかですね。
おそらくこの記事にたどり着いた方も多くがこれらの検索エンジンを使ったのだと思います。
なぜならこのブログのアクセスも圧倒的に検索エンジン経由が多いからです。
直近のアクセス解析を見てみても、全体の9割以上が検索エンジンからのアクセスです。
もっと言えば、Google検索からのアクセスが7割近くを占めています。
多くの他のブログでも似たような状況だと思います。
検索結果の上位を狙え!
なぜ検索エンジンからアクセスされるのかと言うと、検索結果のページの上位に表示されるからです。
例えば以下のようなページが検索結果として表示されたとします。
多くの人は検索結果の1ページ目の一番上に表示された記事をまず最初に見ませんか?
つまり、検索結果ページの上位に表示されるとアクセスがたくさん集まるわけです。
検索エンジンからのアクセスを集める場合は、必然的に検索結果のページで上位に表示されることを目指すことになりますね。
検索で上位表示されるための記事の書き方
みなさんも経験上、検索結果の1番最初に表示されている記事が最も調べたいことに近い内容だった、と感じることって多いのではないでしょうか。
近年の検索エンジンは非常に優秀で、検索した人の意図に最も適切に答えていると判断される記事を上位に表示するようにプログラムされているんです。
すごいですよね。
逆に言えば、記事を書く人にとっては、この検索エンジンに「いい記事だ」「読者のためになっている」と評価されることが大事なわけです。
そしてこの評価を検索エンジンからきちんと行ってもらうための「書き方」みたいなものがあるんです。
それが「SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)」と呼ばれるものです。
このSEOを行いながら記事を書いていくことで、検索エンジンで上位に表示してもらえるんですね。
まあこのあたりは時間をかけて習得していくべき部分なので、そんなものがあるんだな、と知っておくくらいでいいでしょう。
はじめのうちは、とにかく読者の役に立つ記事を全力で書く、それが一番大事です。
SNSのフォロワーを増やすという戦略も
SNSで有名になるなどしてフォロワーが増えればSNS経由で多くのアクセスを集めることも可能です。
要は自分の発信に対しての「ファン」を作る、ということです。
趣味嗜好が近いフォロワーを集めれば、収益化においても大きくプラスになることは間違いありません。
検索エンジンからのアクセスが多いブログは反対に言えば、検索エンジンに依存していることにもなります。
検索エンジンが順位を決定するための基準を変更すれば、アクセスが一気に無くなってしまう可能性もあります。
SEOというのは大きな武器にはなりますが、依存すると結構怖い側面もあるわけです。
実際の作業量はこれくらい
さて、ここまで書いてきた「成果報酬型広告」のことや「SEO」のことを意識しながら実際に記事を書いていくわけですが、具体的に作業量としてはどのくらいになるのか、気になる人も多いかと思います。
私の場合ではありますが、こんな感じだというものを数字で示しておきますね。
1記事を書くのに10時間
私はまだまだ執筆が遅いのですが、しっかりした記事を書く場合は10時間くらいはかけているはずです。
(だらだらやっているときはもっとかかってるときもある…汗)
その内訳は以下のような感じです。
実際に記事内容を執筆しているのは全体の50%〜60%程度の時間で、実は下調べやら構成の検討に結構時間を使っていることが分かるかと思います。
下調べは音楽聴きながらとか動画やテレビ見ながらみたいな状況でもできるので机に向かって作業してないことも多いです。
平日作業は、1日2〜3時間程度
上で書いたような作業を1日で全て終わらせているわけではありません。
何日間かに分けて作業を行っています。
たくさん作業する日もあれば全然やる気が起きないからノータッチの日もありますが、平均すると平日で仕事がある日でも2〜3時間程度は作業している感じです。
新しい記事の執筆だけでなく、
- 過去の記事の書き直し
- 運営情報(アクセス数、日々の収益)の整理
- 広告の貼り直し
- ブログ全体のデザイン変更
などの細かい作業も平日に行っていることが多いです。
ブログで不労所得!なんて言われることも多いですが、実際は「不労」とは言えず、結構いろんな作業をやらないと維持できません。
ただそれでも「一度記事を作ってしまえばメンテナンス程度で稼ぎ続けてくれる」ということも確かです。
土日祝、1日6時間程度
1日休みの日であれば、起きている時間の半分くらいは作業している感じです。
土日はしっかりした記事を集中して書くことに向いているので、平日に準備していた記事をぐわーっと書くことも多いですね。
カフェで作業することもよくあります。
やっぱり人の目があると集中できるので。
全然関係ないですが、サンマルクカフェが好きすぎるのですが、自宅近くにないので超悲しいです。
収益化ブログ開設に必要な作業【全手順】
では実際に収益化を目指すブログを開設するために必要な作業を、手順に沿って解説していきます。
この通りに進めれば、とりあえず収益化の準備は整います。
あとは記事を増やしていくだけ、です。
ブログサービスの選択
ブログを開設できるサービスには「無料ブログサービス」と「ワードプレス」の2種類があります。
とりあえずサクッと始めてみたいという方は「無料ブログ」、長期的に本気で取り組んでみたい方には「ワードプレス」をおすすめします。
無料ブログサービス
皆さんも御存知かと思いますが、いくつもの無料ブログサービスがあります。
- アメーバブログ:有名人多数。基本的にビジネス利用禁止→商用利用解禁になりました(2018.12.25)
- ライブドアブログ:とにかくシンプル。カスタマイズ性は高くない。
- Seesaaブログ:1年間独自ドメイン(※後述)を無料提供している。
- はてなブログ:カスタマイズしやすい。このブログもはてなブログ。
個人的には「はてなブログ」が非常に初心者向きで続けやすいと思います。
ユーザー相互での交流も促進されやすい仕組みなので反応がないと辛い最初期を乗り越えられる設計になっています。
また最近なら「Seesaaブログ」も副業向け利用を強化しているので、かなりありですね。
ワードプレス
ワードプレスは世界で最も利用される「WEBサイト作成ソフト」です。
レンタルサーバーを借りた上で、そこにワードプレスを導入することになります。
最近はレンタルサーバー会社が簡単にワードプレスを導入できるようにサポートしてくれているものも多いです。
個人的には「ロリポップ!」の設計がすごくわかりやすくて簡単でした。
無料で10日間お試し利用できるので、試しに導入してみてもいいかと思います。
独自ドメイン取得
上でもちらっと出てきましたが、独自ドメインについて簡単に解説を。
ブログのURLを見ると、その無料ブログサービスの名称などが入ったURLとオリジナルなURLの2つがあることに気づきます。
このオリジナルのURLのことを「独自ドメイン」と呼びます。
イメージ的にはサブドメインは集合住宅、独自ドメインは一軒家、みたいな感じです。
そして、この独自ドメインを取得していないと提携できない広告もあったりします。
なのでブログを作ったら基本的には独自ドメインを取得しておくことが望ましいです。
独自ドメインを取る場合は、お名前.com がおそらく最安値なので、ここで取得しておくと良いのでは、と思います。
ASP登録
ここまできたらASPへの登録を済ませましょう。
色々あって迷う、という人は「即日登録可能、サイトがなくてもOK」の「A8.net」あたりが良いかと思います。
また、稼ぎやすさという意味では「Amazonアソシエイト」はぜひ登録しておくべきです。
10記事程度書く
最後にGoogle AdSenseに登録をしておきたいところなのですが、Google AdSenseには提携に当たって審査があります。
審査はサイトのコンテンツも含めて評価されるため、ある程度記事を書いておく必要があります。
なのでここらへんで10記事程度書いておくべきです。
練習にもなるので、トライしてみましょう。
Google AdSense申請
記事がそれなりに増えてきたら満を持してGoogle AdSenseへの提携申請です。
しかしはじめのうちは却下されることも度々あるので、めげずに何度か申請しましょう。
コンテンツが増えていけば大体審査は通ります。
手順の整理
最後に今回説明した手順を整理しておきます。
【個人的におすすめの流れ】
⬇
②お名前.comで独自ドメインの取得
(Seesaaブログの場合不要)
⬇
③A8.netに登録、自分が扱いやすい広告を探して記事を書いてみる
⬇
④記事が溜まってきたら、Google AdSense(グーグルアドセンス)に提携申請
素人が今からはじめて副収入になる?
今からブログをはじめる人にとって、気になるのは「今後の展望」かと思います。
例えば、もしも今からブログをはじめて何年か運営を続ければ月10万円を安定して稼ぐことができるようになるのかどうか、といったようなこと。
これについて、私なりの考えを書いていきます。
インターネット広告市場は年々拡大
大前提の背景としてインターネット広告市場は今なお拡大し続けている成長マーケットであるということがあります。
しかし「検索エンジンからアクセスを集める」という集客方法については、かなり激しいパイの奪い合いが以前から始まっています。
ここ数年で検索エンジン経由のアクセスの争奪戦に大手企業やベンチャー企業も本格的に参入し始め、明らかに競争は激化しています。
したがってブログというビジネスが主戦場とするマーケットはかなりレッドオーシャン(旨味の少ない市場)になりつつあることは否定できません。
本業にするにはリスクが大きい
このような状況があるため、個人単位のブログが、資本面で大きく勝る企業メディアに真っ向勝負するとなると、かなり厳しい戦いが予想されます。
どうしても個人でできる範囲には限界があるからです。
単純なコンテンツの品質勝負では苦しいものがあります。
突然収益が大きく減少することも考えられます。
そんなリスクやプレッシャーを考えると、本業としてブログ一本で暮らしていく、というのは相当な覚悟が必要でしょう。
私が単純にこのブログ記事ひとつの中でおすすめできるものではありません。
副収入手段としては今後も十分いける
しかしそんな状況にあっても、今後ブログが副収入を得るための手段として、まだ大いに希望はあります。
なぜなら消費活動において個人の体験談や身近な目線で書かれた情報、口コミはまだまだ需要があるからです。
「消費者の実体験」というのはどうしても企業が自社ではなかなか作れないコンテンツです。
しかし消費者からすれば、リアルな口コミを消費の参考にする場合はかなり多い。
となれば丁寧に書かれたリアルな消費者目線の記事の需要はまだ十分に大きいと言えます。
競争が激化していったとしても個人が拾える小さなパイは存在し続けるでしょう。
そうした「小さなパイ」は副収入としては決して小さくないものです。
したがって副収入としての個人ブログは今後も生き残り続けていくでしょう。
今から参入するのに遅すぎることはありません。
ブログオワコン論について
先程の議論に付け加えて、そもそもブログ自体がオワコン(終わったコンテンツ)化しているという議論が見られます。
企業がWEBメディアに参入し検索ワードを支配しつつある流れや、YouTubeなどの動画コンテンツの発展で文字メディアの需要を奪う可能性などが指摘されているなかで、このような議論が見られるわけですね。
基本は気にしないべき
確かに実際にこのブログもじりじりと厳しい現実に晒されつつあるのを感じます。
しかし、基本的にはこうしたブログ論は気にしないべきだと思います。
なぜならこれまでも散々ブログはオワコンと言われ続けてきているからです。
長年運営をしている人によると少なくとも10年前にはすでに「ブログはもう終わり」といった趣旨のことが言われていたのだとか。
ブログと一口に言っても扱える領域は技術の発展や運用の簡易化と共に広まっており、ブログの需要そのものがなくならない限り、今後もブログビジネスは続いていくものなのかと思います。
だから目の前の執筆中の一記事に集中して、気にしすぎないことがまずは大事です。
濃いコンテンツを作るしかない
ひとつ言えるのは競争の激化に伴い「濃いコンテンツ」を作れることが非常に重要になってくる、という傾向です。
- ユーザーにとって必要な情報を網羅的に、体系的にまとめていること
- 独自性の高いコンテンツが豊富であること
- 写真やイラストなどを効果的に使っていること
- 動画やアニメーションなどを駆使していること
こういったページが検索エンジンから高く評価されるようになりつつあります。
ただ単純にたくさん更新していれば稼げた時代は終わったと言えます。
そういう意味では従来の「ブログっぽいブログ」はオワコンなのかもしれません。
専門化・コミュニティ化が必要?
検索エンジンがどんな方向性に向かっていくにせよ、従来のように検索エンジンだけを頼みの綱としてブログを運営していくことにはやはり困難が大きくなっていきそうです。
そこでポイントとなってくるのは「専門化」と「コミュニティ化」です。
このブログも大きな課題ではあるのですが、専門的なサイトとしての立ち位置を明確にし、サイトそのものを中心としてフォロワーやファンを増やす「コミュニティ」を形作る、という方向性が今後のサイト運営には必要となってきそうです。
そこまで見据えながらブログを始めることができれば、大きな副収入を目指すことも可能かもしれません。
ブログをやってて損はなし
ブログをとりまく現状には様々なものがありますが、この3年間のブログ運営を振り返ってみても「ブログをやっていて心底良かった」と感じます。
マーケティング視点を養える
これはブログ開始当初は全く想像もしていなかったことなのですが、ブログをやるということは「マーケティングの視点を身につける」ということなのです。
ブログの記事を書く際には「どこに人が集まっているのか」「その人々は何を求めているのか」ということを深掘りしていきます。
これはまさにマーケティングの視点です。
ブログで少しでも結果が出れば、それはまさにマーケティングの視点が徐々に養われていることになります。
WEB界隈に敏感になれる
今後どのような運営の方向性を目指すのかを考えると、否が応でもWEB業界の動き、その周辺の傾向に敏感になります。
ITが生活に染み込んだ現代においては、なんの仕事をしていてもWEB界隈の動きは把握しておいて損はありません。
そうなると本業にとってもプラスになります。
心理的な余裕につながる
ブログで副収入を得ることができ始めると、実際の生活が少しだけ余裕が出来ることはもちろん、それ以上に「心理的な余裕」を得ることが出来るのが大きいです。
例え、仕事を失ったり、病気になったりしても、月10万円はしばらくは収入として入ってくる。
その事実はとても大きな心の支えになります。
まとめ
かなり長くなりましたが、最後にこの記事の内容をまとめておきます。
ブログは広告業。検索エンジンから集客を
- ブログは検索エンジンから集客を行い、広告を通じて収益を得る「広告業」だと言えます。
- 広告は基本的には「成果報酬型」であり、自分の成果に応じて報酬を得ることができます。
- 検索エンジンからの集客は正しいやり方で行わないと、何百記事書こうと結果は出ません。
ASPに登録して収益化を始める
- 広告は企業と提携することで掲載できます。
- A8.netなどのASPに登録することで、簡単に提携が始められます。
競争は激化しているけど、個人の副収入なら大丈夫
- 企業の参入、コンテンツの多様化で競争は激化しています。
- でも個人の体験を元にしたコンテンツはこれからも貴重な情報として残っていくでしょう。
- 本業化は険しい道程だが、個人の副収入としてはこれほど優秀なビジネスはないです。
すぐに結果でなくても大丈夫だから!2年ダメだったやつがここにいるから!
私はまるまる2年間、本当に結果が出ませんでした。
しかしそんな私でも、正しい考え方を身につけて、ひとつずつ記事を書き進めてきた結果、副収入としてはそれなりの結果がでるようになりました。
私でもできたのだから、たぶん殆どの人はこれくらいであれば結果をだせるんだと思います。
ただ、そこに必要なのは続けられるかどうか。
それだけなんだと思います。
個人的には本当にブログをやってきてよかったと思っています。
ぜひ同じようにブログをきっかけに少しでも自分にポジティブな気持ちを持てる人が増えればいいなと思っています。