海外旅行がこれだけ身近になった現代でも、海外旅行に行くのは一つの夢ですよね。
その中でもヨーロッパは多くの人が一度は行ってみたいと思い描く旅行先の一つでしょう。
学生時代の私も例にもれず、そうでした。
一度はあのヨーロッパに行ってみたい!
そんなことをずっと想い続けていました。
誰もが憧れるヨーロッパ旅行ですが、一方で「お金」という大きな障壁もあります。
ヨーロッパに行くとなると航空券代も高くつくし、物価も日本と同じかそれ以上に高い国が多く、簡単には手が出せないんですよね。
旅行サイトのツアーなんかを見ると1週間で20万円~30万円することもザラにあります。
資金不足を理由にヨーロッパ旅行を諦めてしまう人も多いでしょう。
しかし私は大学の卒業旅行で資金30万円で3週間のヨーロッパ旅行を計画し、無事実施することができました。
もちろん往復の航空券代や諸経費も全て含めて30万円です。
今回はそんな格安ヨーロッパ旅行を実現した方法を詳細にご紹介します。
少しでも安くヨーロッパ旅行に行きたいと考えている方の参考になれば幸いです。
- ツアーは使わない!格安旅行は「個人手配」が基本。
- まずは格安航空券を見つけよう
- 安い宿を予約して、自由に使えるお金を確保しよう
- ちなみに3週間の旅程はこんな感じ
- 海外旅行にはクレジットカードが必須の時代。クレカでお得に旅しよう
- まとめ
ツアーは使わない!格安旅行は「個人手配」が基本。
安く旅行するとなると、まず最初にツアー旅行は選択肢から外すのが基本です。
なぜならツアー旅行は旅行会社が航空券から宿、現地のレストランやガイドなど全て手配をします。
そうなるとそこに手数料が発生し、どうしてもトータルでは高い価格設定になってしまうんです。
さらにツアーは会社としてサービスを提供している以上、どうしてもランクの高めのサービスを選ばざるを得ないのでそれもまた料金を押し上げる要因になってしまいます。
したがって旅行代理店のツアーは利用しない、のが吉です。
ではツアーを使わずにどうするのかというと「個人手配」することになります。
航空券から宿、食事まで自分でアレンジするわけですね。
これが一番安く済ませることができる方法です。
今はインターネットを使えば、航空券から宿、現地での交通手段までほとんど全てのサービスが日本にいながら予約することができます。
実際私も航空券・宿・鉄道を全て自宅からインターネット経由で予約することで費用を安く抑えることができました。
インターネット、はんぱねえ。
しかしネットでの手配に慣れている人でなければ
「実際どんなサイトを使って、どう手配や計画をすればいいんだよ」
「どのサイトを使えば安いのか、安全なのかわからない」
と迷ってしまうと思います。
そこでここからは、航空券や宿の手配に私が実際に使ったサイトや方法をご紹介します。
実際に私が使っているので、安全性は確認済みです。
まずは格安航空券を見つけよう
安い航空券が格安旅行実現の最大のポイント
格安ヨーロッパ旅行を実現する最大のポイントは、安い航空券をいかに手に入れるか、です。
なぜならヨーロッパ旅行で最も大きな出費がこの「往復の航空券代」だからです。
普通に代理店などでヨーロッパまでのチケットを買うと、往復で10万円以上、繁忙期なら15万円前後かかることも普通にあります。
航空券にこれだけ使ってしまうと、どうしても予算30万円以内には収まりません。
ここは何としてでも格安航空券を手に入れましょう。
格安航空券を手に入れる方法
現在は格安航空会社(LCC)などの登場もあり、うまく航空券を探すことができればかなり安い航空券を購入することができます。
ではどうやって見つけるのか。
それはずばり格安航空券検索サイトを利用することです。
こういったサイトは場合によっては特別割引を実施していたりもするので思わぬ安い航空券を手に入れることができることもあります。
数ある格安航空券検索の中でも、検索能力の高さ、使いやすさ、わかりやすさ、などで一番なのは「トラベリスト」です。
他のサイトでは出てこないような経路の検索結果も出てきて、安い航空券を探すにはかなり重宝します。
あとは検索結果のデザインが見やすいのも個人的にはポイントが高いですね。
なぜかここは繁忙期でも安い航空券が買えるのも企業努力がすばらしいです。
格安ヨーロッパ旅の航空券は6~7万円を狙え
ではヨーロッパ格安旅行を実現するには、どれくらいの価格帯の航空券を買えば安いと言えるのでしょうか。
基本的には「6~7万円」がひとつの目安となってきます。
7万円台前半までの航空券が買えればかなり安い航空券を買えたと考えていいと思います。
5万円前後の航空券が出ていることも極稀にありますが、これを買おうと思うとかなりの運が必要です。
こういった安い航空券を狙うときに一つ注意点として挙げられるのは「早い時期に予約を完了する」必要がある、という点です。
おおよそ3カ月前くらいには予約しておくのが望ましいです。
格安航空券は早期の販売ほど安く買える仕組みになっています(例外もありますが簡単に言うとそういう仕組みです)。
なので数か月前には買っておくのが基本ですね。
私が実際に買ったチケットはこんな感じ
私は3月頭に出発するチケットを、前年の12月に購入しました。
チケット価格は往復でおよそ7万円。
当時のコンファメーションメールが残っていたので、フライト予定と支払金額を参考までに載せておきますね。
▶往路:関空からパリ
これを見ていただくと分かるように上海での乗り継ぎ(トランジット)があります。
しかも乗り継ぎ時間はなんと9時間!
格安なのはこの辺に理由があるんですね。
しかし私は上海に行ったことがなかったのでこの乗り継ぎ時間を利用して上海市内でご飯を食べてきました。
これはこれで楽しかったですね。
▶ 復路:パリから関空
帰りも乗り継ぎですが、乗り継ぎ時間は2時間半です。
このくらいなら空港内のカフェとかでゆっくりしているとあっという間に過ぎます。
▶価格
価格はこんな感じ。
これは空港使用に関わる支払いや手数料を合わせた二人分の値段です。
ということは一人分はちょうど「75,140円」ですね。
これならなんとかヨーロッパ格安旅行が実現できます。
我ながらなかなかいい航空券をとったのではないでしょうか。笑
このように航空券は旅費を大きく左右します。
トラベリストなどを使って上手にチケットを確保しましょう。
安い宿を予約して、自由に使えるお金を確保しよう
さて続いては宿について。
安い宿をとることができればそれだけ自由に使えるお金が増えることになります。
個人手配は作業が多いですが、旅行までの準備もワクワクして楽しいですよ。
個人的にはホテル予約がすごい楽しかったのを覚えています。
ヨーロッパは意外と安い宿が多い
ヨーロッパというと物価が高いイメージがありますが、実は意外と安宿・安ホテルが充実しているんです。
これは日本とは旅館営業に関する規制が全く違うからだと聞いたことがあります。
正直日本よりも安いホテル断然多いですよ。
だからホテル検索サイトで探すとかなり安い宿がいろいろと出てきます。
ホテル検索サイトでもポイントを押さえて探していけば、失敗することなく安くてサービスのそれなりに良いホテルを探すことができます。
ホテル検索サイトをうまく使おう
最近のホテル検索サイトはかなり写真も豊富で情報量も多いので、しっかりと吟味してホテルを選ぶことができます。
ホテル検索サイトを使う際に私は以下のような情報が確保されていないと信頼できないと思います。
- 写真が豊富であること(いい感じに撮れた写真だけを使って都合の悪いところをごまかしていないか)
- 主要な観光地や駅などまでの距離と移動手段(めっちゃ安いけど実は車じゃないといけない、みたいな自体を防ぐため)
- 口コミの数がある程度あること
- 実際の支払価格が明確なこと(ヨーロッパには宿泊税というべき市税・地方税が旅行客にも課される場合があり、これらを支払い料金に含めて記載しているか)
これらの項目が検索してしっかり出てくるサイトを選びましょう。
こういった点を考慮して私が愛用していたがHotels.comです。
世界最大手ということで、世界中のホテルが登録されています。
このサイトは10泊分予約すると1泊分が無料でもらえるので、長期旅行で使うとかなりお得です。
海外旅行の際には一度は目を通しておくべきサイトと言っていいと思います。
宿代の目安は一泊3000円
ではホテル代は一晩いくらまでかけることが可能でしょうか。
基本的には私は3500円を目安にホテルを選んでいました。
安いところでは2人で4500円ほど、つまり一人頭2000円強程度のところもありましたし、高いところでは2人で8000円つまり一人4000円ほどの宿もありました。
しかし平均するとひとり一泊3000円程度で済んでいました。
つまり3週間でおおよそ6万円程度。
ここまで安く済ませられれば、航空券代と併せて13万円程度に抑えることができます。
そうすると残り17万円ほどのお金を観光や食事回すことができます。
ホテル選び、立地には絶対気を付けよう
ホテル選びでココだけは気を付けてほしいのは「立地」です。
ただ観光地から近いか、というだけでなく場所によっては治安の悪いところにホテルがある場合もあります。
こうしたホテルを選ぶとせっかくの旅行が一気に台無しになることもあります。
なんでこんな安いんだ?と思ってその地区の名前を検索してみると治安の悪い地区として有名だったりするわけです。
ココだけはぜひともよく注意してホテルを選んでいただければと思います。
ちなみに3週間の旅程はこんな感じ
最後に私の3週間の旅程を軽くご紹介しておきますね。
4か国10都市を回りました。
【フランス】
①パリ
↓
②モンサンミッシェル
↓
③ストラスブール
↓
④リヨン
↓
【イタリア】
⑤ローマ(バチカン市国も)
↓
⑥フィレンツェ
↓
⑦ベネチア
↓
⑧ミラン
↓
【ドイツ】
⑨ベルリン
↓
【オランダ】
⑩アムステルダム
この旅程を30万円で完走できたのはホントすごいと自分で思います。笑
ただし当時私は23歳。
体力があったからこそできたのも事実です。
実際旅行中、一度体調崩しかけたので、いくら旅行と言っても余裕を持った旅程にするのは大事ですね。
海外旅行にはクレジットカードが必須の時代。クレカでお得に旅しよう
実際にヨーロッパを旅してみてかなり強く感じたのは、もはや現金のやり取りよりもクレジットカードでの決済が一般的になってきている、ということです。
飲食店はもちろん宿泊施設も公共交通機関もクレジットカードでの支払いが当たり前です。
むしろ現金で支払おうとするとめんどくさがられます(特にチェーン店)。
日本だとクレジットカードでの決済の方がめんどくさがられることもあるというのに…!
まったく逆ですよね…
正直はじめは海外でクレジットカードを使うなんて情報抜き取られたりするんじゃないの!?怖っ!と思っていました。
しかし実際使ってみると、これが便利だしお得なんです。
簡単になぜお得なのか実体験を紹介しておきますね。
お得ポイント①WEBから予約できるから安く購入できる!
交通機関(例えばフランスのSNCF、高速鉄道のTGV)なんかはインターネット経由でクレジット決済したほうが安いチケットが取れるんです。
そんなことあるの!?と思うかもしれませんが、窓口で人件費をかけてチケットを販売するよりもネット上で購入してもらった方が費用が掛からないため、鉄道会社はネット決済を推進しているんです。
なのでネット決済の方が安いチケットが入手できるんですね。
駅員さんとか英語の発音がわかりにくい人もいたり上手く伝えられなかったりするとめんどくさいので、外国人にとってはネットの方が目的のチケットを購入しやすいですしね。
券売機という手もありますが、海外の券売機はめちゃくちゃわかりにくいです。
ネットで購入したほうが便利だしラクチンです。
お得ポイント②クレジットカードに海外旅行保険がついている
意外と知らない人も多いですが、クレジットカードには海外旅行保険が付帯しているものもあります。
わざわざ海外旅行保険に入らずともクレジットカードを持っておけばある程度の保証が確保できるということなんですね。
もし海外旅行を機にクレジットカードを作るのであれば、こうしたカードを選んでおくと安心だし、一石二鳥ですよね。
得ポイント③リスクマネジメントとしてもクレカを持っておくのは重要
実はクレジットカードは海外旅行でのリスクマネジメントとしても持っておくべきです。
まずそもそも現金は盗られる危険性があります。
そして一度盗られてしまうとその後取り返すのはかなり困難です。
旅行先でこんな状況になるとマジで泣きたくなります。
一方クレジットカードなら万一盗難にあったり紛失したりしても、カード会社に連絡して停止してもらえれば金銭面での被害は最小限に抑えることができます。
実際海外旅行で危険な目に会ったことのある人は多いです。
かくいう私もミラノで黒人の集団に恐喝されたことがあります…
そんなことがあるので海外では日本とは違って自衛の手段をもっておき、リスクマネジメントすることがかなり重要です。
例えばクレジットカードを複数持っておけば、一方が盗られたりして利用停止せざるを得ない状況になっても旅行中はお金を払える体制を確保できます。
なのでクレジットカードは複数持っておくのがいいと思います。
実際私は2枚クレジットカードを持って行ってました。
おすすめなのはVISA学生専用カードですね。
学生向けなので安心ですし海外旅行保険も付帯しているので、卒業旅行で海外に行く学生からの支持が厚いカードです。
卒業旅行向けに作っておくのにぴったりなので、一枚もっておいて損はないでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ヨーロッパへの3週間の旅といえば手が出せないようなイメージがあるかもしれませんが、こうしてみると実現可能性が感じられるのではないでしょうか。
格安航空券検索サイトやホテル検索サイト、クレジットカードをうまく利用すれば、意外とヨーロッパ旅行でも費用を抑えることができます。
ヨーロッパへの旅行を検討されている方はぜひチェックしてみてくださいね。