montbellのレインウェアの最上位モデルであるトレントフライヤーを買ってもうすぐ1年。
私にとってアウトドアや運動に手放せないウェアの一つになっています。
今回は約1年の使用経験をもとに、モンベルトレントフライヤーを徹底レビューしていきたいと思います。
この価格でこの性能なのはやはりモンベルだからこそですね。コスパ良し。
考え抜かれた雨・風・蒸れ対策を体感できる信頼に足るレインウェアです。
購入をオススメできる人はアウトドアシーンで
- 蒸れないレインウェアを求めている人
- スピーディーで運動量が多いトレッキングなどに優れたレインウェアを探している人
- 長く使えるレインウェアを検討している人
- 軽量で携帯性の良いレインウェアを探している人
といった方ですね。
逆に、防寒性を求めている方やファッション的な要素を求めたい方はあまり向いていないと感じます。
今回は写真多めで素材感や作りこみなどの製品の細かい部分まで伝わるように紹介しています。
この記事を参考にトレントフライヤーが自分の求めているものか吟味してみてください!
そもそもモンベルには3種類のレインウェアがある
まずは前提知識としてモンベルのレインウェアについて解説しておきましょう。
実はモンベルの商品の中でいわゆるレインウェアに該当するものは3種類あるのです。
1.レインダンサージャケット
価格的にはレインウェアの中で一番手頃なモデルのレインダンサージャケット。
しかし生地が多少厚く、蒸れ感が残りやすい印象です。
機能面では問題ありませんが(理由は後述)、着心地は少し見劣りします。
2.ストームクルーザー
レインウェアの人気モデルであるストームクルーザー。
レインダンサージャケットの弱点を補いつつ、さらなる機能の向上を実現しているモデルです。
最上位モデルのトレントフライヤーとの価格の差と機能の差をどう捉えるかでどちらを購入するかが決まるでしょう。
3.トレントフライヤー
今回の主役であるトレントフライヤー。
その特徴は何と言っても軽量さと肌触りのよさ。
モンベルレインウェアの最上位モデルとして、細部まで作りこまれた機能を持っています。
簡単にまとめるとこんな感じ
3つのモデルについて以下のような図に簡単にまとめてみました。
どのモデルにもゴアテックス(この後詳しく説明します)が組み込まれており、防水透湿性を担保しているので、3つともに防水透湿性能では大きな差はありません。
最も差が生まれているのは、防水の細部の作りこみと着心地の2点です。
例えばトレントフライヤーは裏地をなくして特殊な粒子によって素材を固着していることで軽量化とさらりとした着心地の良さを実現しています。
しかし他の2つのモデルではここまでの着心地の良さの追及は行われていません。
こうした差をどう判断していくかで、どのモデルを買うかが変わってくることになるでしょう。
私がトレントフライヤーを選んだ理由
私はこうした機能差と価格差を比較した結果、トレントフライヤーを選びました。
一番悩んだのは、ストームクルーザーとトレントフライヤーのどちらにするか。
ここで私が重視したのは着心地です。
レインウェアはどうしても蒸れたり雨が入ってきたりと不快になりやすい傾向にあります。
運動でもアウトドアでも活動中にそうした不快さを感じると気にしていないつもりでもパフォーマンスは落ちてしまいますし、いつの間にか体力も消耗してしまいます。
そうした状況を避けるために、トレントフライヤーという最上位モデルを選びました。
幸い価格差も1500円程度と、これから長く着ていくことを考えればケチるような価格差ではありません。
そうした理由からトレントフライヤーを買い、結果としては満足して日々使えています。
軽い&高性能!最新の技術を使ったスゴイ素材
それではここからはトレントフライヤーを全体像から細部まで詳しく見ていきましょう。
機能に関しても詳しく載せているので要チェックです。
着心地は驚きの軽さでさらりと快適!
全体像はこんな感じ。(私は身長170センチ程度で、着用サイズはSです。)
薄手なので、かなり軽い着心地になっています。
また肌触りもさらりとしていて、快適ですね。
感覚としてはウィンドブレーカーを着ているような感じです。
トレントフライヤーは「世界最高レベルの防水透湿性を誇りつつ、抜群の軽量コンパクト性を実現した素材」とのことなのですが、納得です。
透湿性と防水性を両立するゴアテックスとは
ゴアテックスは簡単に言えば防水性と透湿性という一見相反するような二つの機能を共存させた素材です。
その秘密は、ものすごい量の微細な孔を持つ膜を素材に利用していること。
なんと1平方センチメートルに14億個の孔があるのだとか。
この膜によって「水蒸気は通すが水滴や雨は通さない」という機能を実現しているのです。
裏地をなくし特殊な微粒子を使うことで軽量性を実現
このゴアテックスの裏に、通常は裏地を張り付けるのですが、トレントフライヤーはこの裏地をなくしています。
その代わりに特殊な微粒子を固着させることでゴアテックスの耐久性を維持しつつ、軽量性を実現しています。
さらにこの微粒子によってトレントフライヤーと皮膚との接触面が少なくなるため、さらりとした感触を実現し、快適性をアップさせています。
水の侵入を防ぐ工夫された構造の数々
素材だけでなく構造的にも工夫されており、水の侵入を防ぎます。
アクアテクトジッパー&撥水ジッパー
水が浸入しやすいジッパー部分にはテクノロジーによって水を通さない工夫が施されています。
それがアクアテクトジッパーと撥水ジッパーという技術。
特殊な構造が施されています。
トライアクスルフードで、顔回りの防水もばっちり
トライアクスルフードという防水フード構造が採用されています。
これは3つの方向からフィット感の調整が可能である構造です。
引っ張ることで首回りも絞ることができます。
ちなみに襟の取り付け部分の縫い目はシームテープ処理が施されているので、襟のつなぎ目からの水の侵入も心配ありません。
フード内ももちろんゴアテックスでしっかりと作られています。
アルパインカフで袖口をしっかり守る
袖口のフィット感もアルパインカフでしっかりと調整可能です。
エラスティックテープとベルクロでちょうどいいフィット感!
アルパインカフとは
半周にエラスティックテープを縫い込み、もう半周にベルクロテープを配し、袖口のフィット感を調節できるシステム。
エラスティックテープの幅は広めなので、手首に食い込むようなこともありません。
すそ回りまで調整できる
ふつうあまり気にしないような裾回りも絞って調整できるようになっています。
特に運動などをしていると雨は意外なところから侵入してくるのでこうした細かな調整機能はうれしいですね。
あとはココを絞ることで風が入ってくるのを防ぐこともできるので、風対策としてもいいですね。
透湿性をさらに向上させるスムースピットジップ
レインウェアはどうしても蒸れやすいものですが、トレントフライヤーはしっかり対策されています。
トレントフライヤーはレインウェアシリーズで唯一の「スムースピットジップ」が導入されています。
このピットジップとは脇の下の開閉システムのことで、素早く衣服内の蒸れを放出します。
またジップには衣服が噛まない構造になっているのでスムースに開閉できます。
上の写真のようにわきの下にジッパーがついています。
収納ポケットはこんな感じ
胸には収納ポケットが設置されており、ちょっとしたモノならばポケットに収納できます。
ただ、ポケットの裏地のみ完全な防水になっていないので、スマホをはじめ精密機械などは入れない方がよさそうです。
小さくまとめてコンパクトに持ち運べる
付属の袋でかなり小さくまとめることができます。
かなりコンパクト!収納スペースにも困りません。
公式の動画でテクノロジーが紹介中!
最後にモンベルの公式動画でトレントフライヤーに使われているテクノロジーの数々を見ることができるので、参考に載せておきますね。
モンベル 「トレントフライヤーのテクノロジー」:レインウェア
こうしてみてみると、本当に考え抜いて作られているのがよくわかります。
評判も上々!
最後にトレントフライヤーの実際の口コミも紹介しておきます。
基本的には上々の評判と言っていいでしょう!
やっぱりモンベル、機能性の高さはほんと間違いないですね~
ほんまに着心地最高。コレ着たら他の着れないよ。雨の日じゃなくても毎日仕事着として着てる。1万円以上2万円以下のレインウェアー考えてるなら間違いなくコレをおススメします。 https://t.co/UELrc0FARF
— Tetsu (@ThugStyle4ever) 2018年2月16日
モンベル→ノース→OMM→OR→ワークマン
— kuro-kuro-kuro (@kuro_koro) 2017年12月7日
一周回って
やっぱり
モンベルのトレントフライヤーが最高
自分の誕生日プレゼントに購入#モンベル #トレントフライヤー
すばまるがペコジャニで着てるレインウェアね...モンベルのストームクルーザーとトレントフライヤーっていうお手頃レインウェアなんだよ...紫も黄色もあるし、women'sもあるからみんなオソロで着れるからね...みんな買おうね(やすくんも初回できてました)#ペコジャニ #関ジャニ∞ pic.twitter.com/KbAxFZXuBK
— RIKORA (@Mayeighter_purp) 2017年11月13日
レインウェアを試着しまくって気がついたのは、モンベルのトレントフライヤーのシルエットがなかなか良い、ということ。
— 南蒼樹 | minami souju (@Sight50Sky) 2017年9月18日
2レイヤーだから候補外だけど、ベンチレーションあって無駄なポケットはない。
この2点を満たすレインウェアはなかなか見つからない。
一方でデザインがダサいという意見は確かにありますw
モンベルは色がダサいと言われてるし、実際そういうのも結構あると思うけど、スペリオダウンは結構良いぞ。普段使いに普通にいける。
— kohey♪(右内転筋肉離れ治りかけ) (@koh_pei) 2017年11月8日
トレントフライヤーは、ださいかな。しかし使うのは雨降ってる時だけなんだしそんなに見た目気にするな、というのが個人的な意見。あの軽さで素晴らしい防水性能よ
繰り返しになりますがとにかくレインウェアとして機能性にこだわりたい人にとってはかなり満足度が高いことは間違いないようです。
おわりに
いかがでしたか??
トレントフライヤーは透湿性・防水性で素晴らしい機能を備えています。
さすが国内アウトドアメーカーというべき細かな作りこみもしっかりされています。
モンベルのレインウェアの最上位モデルとして軽量さ・肌触りなどの着心地の面で非常に快適に作られています。
運動性・透湿性が高いので、スピーディーなトレッキング、ランニング、などの運動用に使ったりすると機能を存分に感じられますね。
使用開始から10か月現在で、多少の擦り跡があるほかはほとんど問題ないので、やはり長く使えるレインウェアでもあります。
価格以上の機能と着心地の良さはあります。
ちなみに今回の写真で紹介したトレントフライヤーはパイングリーン(PIGN)のカラーでした。