キャンプや海水浴などアウトドアシーンには欠かせないBBQ。
しかし普段使わない「炭」での調理となるため火加減などの失敗も起こりやすく、なにも知らずにやると、せっかくの思い出に黒い影を残しかねません。炭だけに。
そこで今回は、炭火焼鳥を提供する居酒屋のキッチンで働いていた私が、BBQで料理が格段に美味くなる炭の組み方&火おこし方法を本気で解説したいと思います。
これを読んでBBQ上手になれば仲間から一目置かれるかも!?
用意するもの
・オガ炭(成型炭) 通常市販されている炭は大体これです。火持ちのいい炭で、成形されているため炭を組む際など扱いやすいのが特徴です。
・チャッカマン 火をつけられるもの
・着火剤や新聞紙 火が引火しやすいもの。意外と忘れがちなので注意!
・炭用トング 少し長めのトングが良いです。

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・食材用トング 絶対炭用とは別で準備しましょう!
・うちわ 普通にあおげるもの
・BBQコンロ 普通の四角いもの

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・網 普通の網目のもの

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・食材 普通の食べられるもの
手間暇かけない!カンタンな火のつけ方
まずは炭に火をつけるところから!
手順を追ってみていきましょう。
①炭を取り出してBBQコンロの中に炭を山状に盛っていきます。
▼この時、炭山の内部に空間を作るように配置していきましょう。
②配置した炭山の内部に着火剤を入れ、チャッカマンなどで火をつけます。
③内部の炭に火が移るまでが頑張り時。うちわでパタパタあおぎましょう。炭の4分の1程度が赤くなれば火が移ったとみてオッケーです。
④あとはラクチン。時々うちわであおいでやれば自然に炭全体に火が回っていきます。
火加減まで調整可能!?最強の炭の組み方はコレ!
バーベキューでの調理の最大のポイントは炭の組み方と言っていいでしょう。
炭の組み方次第で料理への火の入り方が全く変わってくるんですね。
ではどんな組み方なら一番いいのか。
私は次の図のような炭の並べ方をオススメしています。
▼手前に3列×2段のカタマリ、奥に2列×2段のカタマリを作ります。
▼上から見たらこんな感じで、火のついた炭をBBQコンロの内部に並べていきます。
【ポイント】
上下2段に炭を重ねるところ。
上段と下段で炭の継ぎ目が重ならないようにすることで炭全体に均等に火が付きます。
また炭同士を1~2センチ程度間隔をあけて並べると空気が入り、炭の火を消さずに保つことができます。
この組み方のいい所
①火加減を調節できる!
この組み方をすると、網にのせる場所によって火力に違いが出てきます。
それを図で示すと次のようになります。
▼最も火力の強くなる中心付近が高温圏、そこから離れていくにしたがって中温圏、低温圏と火力の差が出てきます。
つまり網のどこで食材を調理するかで火加減を調節しながら料理することができるのです。火の通りにくい食材は高温圏、じっくり焼きたいときは中温圏、それほど焼かなくていいものや焼いた後保温したいものは低温圏に配置することでベストな火加減を実現できます。
②食材を焦がさずに内部まで火を通せる!
炭を適当に並べた場合、油の多い肉などを焼いていると、油が落ちたときに炎が燃え上がることがあります。
このように炎が上がると、食材はただ表面が焦げるだけで、内部には火が通らず、「外は焦げ焦げ、中は生焼け」状態になってしまいます。
一方今回紹介した組み方で炭を並べると、油が滴っても炎はほとんど上がりません。
炭焼きの特徴は炭から出る遠赤外線によって調理を行うことで食材の表面は焦がさずに内部まで火を通すことができる点にあります。
炎によって焦げることがないので、遠赤外線で内部からしっかり焼くことができるんです。
炭焼きの特徴を最大限に生かせる炭の組み方なわけですね。
炭の入れ替え方
おおよそ1時間~1時間半程度で上段の炭が細くなってきて火力が弱まります。
そこで上段の炭を取り除き、下段の炭を上段に、新しい炭を下段に配置することで、常に入れ替えながら調理し続けることができます。
短時間のBBQならそれほど頻繁に炭を入れ替える必要はないかもしれませんが、豆知識として知っていると話のネタになりそうですね。
まとめ
いかがでしたか?
火加減までできればベストな状態でBBQすることができ、ちょっと豪華なBBQを味わえますよ。
いつものBBQをするのももちろんいいですが、次は一度最高のBBQをするために、ぜひ一度炭の組み方にも気を配って、一味違う方法をためしてみてはいかがでしょうか。