まさかこんなにヌルっと、日常の延長線上で届け出をするとは自分でも思ってもみなかったので感慨もくそもありませんが、とりあえず先日個人事業主として開業の届け出をしてきました。
ちょっと感想を残しておこうかなと思います。
なんとなく個人事業主という響きに憧れていたけれど
生来、学校とかをはじめとした組織みたいなものに馴染めなかった性格ゆえか、「個人事業主」とか「自営業」とか「フリーランス」とかそういう響きの言葉になんとなく憧れていた私。
いつか自分もそういうモノになって、何にも縛られずに生きていきたい!的な、そんなことを考えることも多かったわけです。
完全に現実逃避から来る憧れですね。
まあでも憧れってそういうモノから始まるものである気もします。
とにかく何の根拠もなく「個人事業主」っていいなあ、なりたいなあ、と憧れていたわけなんです。
そんな憧れを持っていたからか、もし自分が個人事業主になるとしたらそれはもう大した決意を胸に人生の一大イベントだと言わんばかりに開業するのだろう、と思っていました。
とんでもない苦労や努力の末に、ついに勝ち取る開業届。
そしてみんなに祝福されてぱーてーのひとつでもおっぱじめる私と仲間たち。
そしてそして昔バカにしてきたあいつやおれをフッたあの子も私を見直し、連絡をくれる。
そこで出会った理想の人と、ついには結婚!
幸せな家庭を築いて孫たちに尊敬されて息を引き取るのでした。までイメージトレーニングできてました。
もう私の計画に死角はない。
わが人生に一片の悔いなし。
現実はあくまでリアルで、淡々と
しかし実際には、決意はおろか感慨すらなく、なんなら必要に駆られたから届け出をした、という有り様です。
この日の仕事をちょっとだけ早く切り上げて税務署が閉まるぎりぎりの時間に滑り込んでひとりで淡々と書類に記入して静かーに帰ってきました。
一緒に祝うなんてのはおろか、誰にも言ってすらいない。
というか今となってはわざわざ誰かに言う意味も分からない(だってただの手続きだから)。
そこには華やかさなんて一ミクロンもありませんでした(だってただの手続きだから)。
現実はあくまでリアルで、淡々としています。
長年積み上げてきた妄想は、静かに幕を閉じたのでした(だってただの手続きだから)。
届け出をしたのは超実利的な理由から
そもそもなんで届け出をしたのかというと、ごくごく実利的な理由からなわけで。
それはこのブログがここ数か月安定的に多めのお小遣い、もしくはかなり少なめのお給料ぐらいの収益を上げているからなんです。
2年以上鳴かず飛ばずだったブログでもこうなるものなんですよ。不思議。
まあそうなると確定申告とか納税とかそういう部分で今年度ちゃんとしないとまずいんじゃね?と思い始めるわけですよね。
そういうわけで色々調べた結果、個人事業主として開業するという形をとって、ちゃんと経費とかも計上したほうが税制面で優遇措置を受けたりとかできそうだったわけです。
リアルすぎる理由ですね。
かつてのおれが聞いたら泣きそう。
てことで、まずはパソコンを新しくしたいなあ
個人事業主になっておくと「経費で落とす」ということができるようになるので、単純に同じことをしていても個人事業主でないときよりも得することが多いみたいです。
パソコンも高価すぎるモノでない場合なら、適切なプロセスを踏めば経費になるようで。
今使っているパソコンがとにかく挙動が遅くて、キーボードの反応も悪くなりつつあるので、まずはなによりもパソコンを買い替えたいですねー。
パソコン選んでる時間が幸せ過ぎる。
やっぱ、実利的ってのは最高だ!!
僕らは「根拠のない憧れ」で悩んだり停滞したり損しているのかもしれない
現実を見ろ!みたいな言葉にはうんざりしているから、憧れというのは大事なんだと思うんです。
しかし「根拠なく誰かに思いこまされている憧れ」みたいなものも同時にある気がしていて。
こういう憧れは時に僕らを必要以上に悩ませたり、停滞感を感じさせたり、気づかぬうちに損させたりしているのかもしれない。なんてことも思ったりします。
「憧れている」という状態から早く脱却して、さっさとやっちゃおう、ということの方が100倍大事だったりすることもあるような気がするんですね。
というか今回のことは完全にそうでした。
正直もっと早く行動しておきたかったなあ、と思ってます。
しかし「憧れている」という状態が心地よくなってしまって、なんとなく行動しなくても良いかなと思ってしまうという状態もよくわかるんです。
そういう意味では今回私は、ブログが上手くいき始めたからちゃんとしないとヤバい、というある必要に駆られた状態になってすごく良かったなあと思っています。
結論だけ書いてしまえば「さっさとやっちゃおう」という当たり障りのない話になってしまうのですが、「さっさとやっちゃう」のは案外踏み出すタイミングを逃したりし始めると分からなくなっちゃうんですよね。
だからどちらかというと「きっかけにちゃんと耳をすまそう」みたいな話の方が個人的には良いかなと思います。
そして「きっかけに耳をすます」ためには日常生活に結構余裕を持っていないといけない。
だから日常生活に余裕を持てるようにしよう、そのための方法を考えよう、というのがポイントなんじゃないかなと思ったりしてるんです。
なんだか思わぬ方向に話が行ってしまったのですが、以上、個人事業主の開業届を出してきて感じたことでした。
そんな感じ!