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高知県は映画館数・スクリーン数が全国最低…高知に映画上映文化は復活できるのか

都会に住んでいると映画館なんてあって当たり前ですが、

田舎に住んでいると映画館が一つもない町、なんていうのが、ざらにあります。

「わたしの地元、ちょー田舎だからー」とか言っているそこのあなた!

町の映画館が全部つぶれてから言いなさい!

 

田舎の映画館事情に衝撃を受けた

さて、4月から高知県に引っ越してきた私なんですが、

引っ越してきた当初、なんだかどこに行っても映画館がない気がしていました。

おかしいなあと思い軽く調べてみると

なんと高知市にはあるものの映画館が一つもない市町村ばかり!

 

映画館のあの雰囲気がすごく好きなので

そんな高知の映画館事情に衝撃を受けました。

 

全国の映画館事情

 まずちょっと以下のデータを見てください。

いかに高知の映画館上映事情が厳しいか実感していただけると思います。

 

以下は日本映画製作者連盟による映画上映スクリーンの統計データ(2016年12月末時点)です。

このページを参照→全国スクリーン数

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東京に全国に1割以上のスクリーンが集まっていることがわかります。

しかし人口比で考えればそれほど過剰に一極集中しているとも言えないでしょう。

 

このデータでなにより注目すべきは青く色付けした2つの県。

徳島県高知県です。

 

なんとこの2県はスクリーン数が県全体で合わせて10しかないのです。

スクリーン数ですよ?映画館数ではありません。

シネコンなど同一館内に複数のスクリーンを持っている映画館に関しては

それらのスクリーンをひとつづつカウントしたものがスクリーン数です。

その合計が10なのです。

 

人口10万人当たりのスクリーン数

上記のデータから、人口10万人当たりの映画館スクリーン数を割り出すと、

以下のような結果になります。

 

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(筆者作成) 

 

多いのは意外や意外、

1.山形県

2.石川県

3.愛媛県

の3県。

 

逆に少ないのは、

1.徳島県

2.福島県

3.高知県

という結果に。

 

高知県の映画館

具体的に高知にはどんな映画館があるのかを見てみましょう。

 

まず最初はTOHOシネマズ。

言わずと知れた「シネマコンプレックス」形式の大型映画館です。

www.tohotheater.jp

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上記の通り、9スクリーンあるようですね。

当然高知市内にあります。

ふむふむ。

 

もうひとつ、高知市内にいかにも昔ながら感のある映画館が残っていました。

eiga.com

この上映スケジュールからして、スクリーンは1つしかないようです。

ふむふむ。

 

さてお次は…

って、以上です!

つまりこの二つで高知県内のスクリーンはすべて。

高知県の映画館、高知市内にしかないんです…

 

※追記

2017年10月から一年間の期間限定で高知市に映画館がオープンしているようです。

高知市在住の映画監督、安藤桃子さん(35)が、同市帯屋町1丁目のおびさんロード沿いの民間ビルに10月7日、映画館「ウイークエンドキネマM」をオープンさせる。1年余りの期間限定で約60席。月―木曜は午前中、金―日曜は終日上映し、映画文化による商店街の再興、活性化を目指している。

 

高知の映画館事情まとめ

今までのデータをまとめてみると、こんな感じです。

▶人口あたりのスクリーン数全国ワースト3

▶県全体のスクリーン数全国最下位タイ

高知市内にのみしか映画館がないという密集具合(加えて県の東西が長いため、映画館に来れない人がかなり多いと予想される)

 

このようなデータを見ていただければ、

高知県の映画事情が実感いただけたのではないでしょうか。

 

自主上映会という希望と、その問題点

映画館はなくとも、自ら自主上映会を開くという手段があります。

上映会(じょうえいかい)とは、映画配給会社がロードショーミニシアターで興行を行うのではなく、有志が自主的に映画を公に向けて上映する会場の形態を指す。

非営利・無報酬で上映会を行う場合については、著作権法38条1項[2]の規定に従って無許諾・上映に関する著作権料の負担なしで個人鑑賞用のビデオが使用されることがある。この現状については「現行法制定当時に予想された範囲を超えて、著作権者の経済的利益に無視できない影響を与えるようになってきている。」として著作権法38条1項を改正するよう経済産業省から要望が出ている。[3]

上記以外の場合は、映画・音楽の著作権者より事前に上映の許諾を受けることが必要となる。このため、上映会実施主体は著作権料を負担する必要がある。

 以上引用は 上映会 - Wikipedia より。

つまり、非営利でない場合は著作権者に事前に許諾を得る必要があるが、自主的に上映会を開催できるんです!

これを使えば地方でも上映会ができるんですね~

 

しかし、かなり手続きが面倒だったりします…

代行サービスなどもありますが、小規模の映画上映会をすると、コスト面から考えてたいていの場合赤字になってしまうのが難点…

 

現代的解決策として「Amazonプライム」もあるけど…

ただ映画を見たいだけなら、現代的な解決策としてAmazonプライムなどのネット上のサービスを使えばどんなに地方にいようと映画を見ることはできます。

実際、私も移住してからAmazonプライムに入会しました。

 

映画も見れる!Amazonプライムの登録はこちら 

 

特に地方在住者は登録しておいて損はないと思います。

最初30日間はお試し期間で無料で使えるので、

みたいものだけ見て、登録解除するのもありですし。

 

 

地方に再び「映画館」文化の灯を。

もちろんAmazonプライムとかのサービスって素晴らしいんです。 

でも、映画館で見る映画って、やっぱり特別な体験で。

 

映画館ってすごく不思議な体験だと思うんです。

みんなで集って何かの作品を見るって、よく考えたらすごく面白いですよね。

見終わった後に、作品について何か話し合うっていうコミュニケーションが生まれるのも、映画館ならではです。

 

場としての映画館って、どんなにテクノロジーが発達しようと、

地域にあってほしい場なんですよね。

 高知県に映画館文化が復活する日は果たしてやってくるのでしょうか。

 

そんなかんじ!