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大学院の休学について理由・期間・その後の就職など経験者が情報をまとめてみた。

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この記事を書いている人:のっさん
北の方の大学院を休学後、休学中に南の方に就職した人

大学院に通いながら、休学を考えている人っていると思います。

何を隠そう私も大学院を休学した人間で、休学する前にはいろいろ思い悩んで過ごしていました。

しかし大学院の休学に関する情報って意外とまとまっていないので、休学を考えている人向けに少しでも不安を解消できるように情報をまとめてみたいと思います。

 

休学者って何人くらいいるの?

まずは休学の全体像を把握するために、休学者数や大学院生における休学者の割合などを見ていきましょう。

休学者数は全国で修士5000人以上、博士7000人以上

文部科学省平成26年9月に報道関係者向けに発表している「学生の中途退学や休学等の状況について」という資料から休学者の数を見てみましょう。

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(出典:学生の中途退学や休学等の状況についてより2.休学者の状況 平成24年度)

これによると平成24年度の休学者の総数は修士課程で5,863人博士課程で7,635人となっています。

ちなみに同じ年度の在学者数は修士課程で168,903人、博士課程で74,316人です(参考:学問分野別の大学院学生数について 大学院在学者数の推移)。

大学院で休学している人の割合

学生数と休学生数からおおよその休学生率(在学者数に対する休学者数の割合)を割り出してみると修士課程で約4.2%博士課程で約10.3%ということになります。

修士課程でも25人に1人程度の割合で休学者がいることがわかります。

博士課程に至っては10人に1人は休学状態なわけですね。

ただし博士課程については社会人学生の比率が高く、平成24年度では約10%にあたる7477人が社会人学生です。

社会人学生は仕事を持ちながら研究を行うため、仕事が忙しい年は休学すると言ったように休学を割とカジュアルに使っているのでしょう。

休学はすごくレアというわけでもない

大学院生は大学生よりも年齢が上ということもあって特に修士課程の学生なんかは就職を考えると休学するのに抵抗を感じることもあるでしょうが、ものすごくレアというわけではないんですね。

研究者を目指す人もいれば会社員や公務員としての就職を目指す人もいる大学院だからこそ休学というものは使う人によってかなり価値観の差が出てくる制度なんですね。

まとめ

修士課程では約4%にあたる5000人以上が休学

博士課程では約10%にあたる7000人以上が休学

平成24年度のデータ)

 

なぜ休学するの?大学院を休学する理由

では休学者は一体なぜ大学院を休学するに至ったのか、その理由を見ていきましょう。

先ほども参考にした学生の中途退学や休学等の状況についてによると、以下のような理由が示されています。

修士課程の休学理由

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これは文部科学省の資料なので、休学時に提出される休学届の理由などの欄の回答をもとに理由分けされているのだと思われますが、その他が多すぎて実態がいまいちわかりませんね。

博士課程の休学理由

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こちらもその他が圧倒的過ぎてその実態がほぼつかめません。

ただし学業不振や学校生活不適応はほぼ理由としては無いようです。

筆者の個人的な感覚からいうと休学理由は大きく3つ

正直大学院の休学理由はこうした資料からは実態が全く見えてきません。

そこであくまで私の感覚での話になりますが、私自身や私の周辺で休学した人などの体験をもとに休学理由を挙げるとすれば大きく次の3つかなと思います。

1.海外留学のための休学

大学院で海外留学をする人は割と多いように思います。

私の身近にも4人ほど海外留学のために休学した人がいます。

教授も海外での経験は役に立つと考える人は比較的多いので、認められやすいのも海外留学をする人が多い要因なのかなと思います。

留学して現地のNPOインターンとして働いたりしている人もいましたね。

2.研究内容への興味の喪失による休学

研究するために研究室へ入ったはいいものの、いざ研究をしてみるとこういうことがしたかったんだっけ?と次第に研究内容への興味を失うという人もいます。

研究以外にやりたいことができたために研究内容への興味を失う、というのもこのパターンの一つと言えるでしょう。

こういうパターンの場合、休学後に自分のやりたいことを実現するために就活を始めたりする人もいます。

3.研究室の人間関係

研究室内の人間関係が悪化して研究室に居場所がなくなり休学を選ぶ、という場合もあります。

とくに大学院で多いのは教授との相性の問題です。

研究室では教授の影響力が非常に大きく、こことの関係が拗れるとかなり研究室生活は苦しいものになります。

大学院では研究室での時間がほとんどを占めるために、狭い世界でうまくやっていけないと厳しいものがありますね。 

いつまで休学するの?休学期間はこれくらい

 大学院では多くの場合、休学が可能な期間というのが決まっています。

これはもちろん大学によって規定が違いますが、多いパターンとしては卒業までにかかる年数の2倍までは在籍できる、という規定。

つまり2年間で卒業することが見込まれるのであれば、その倍の4年間はその大学院に在学できる、ということです。

卒業を見込んで休学するのであれば最長で2年間は休学できることになります。

しかし私立大学などで休学を4年間認めている大学院もあったりするなど、ここはご自分の大学院の規定を確認してみましょう。

 

そのうえでどれくらいの期間休学する人が多いのかというと、最も多いのは「半年~1年」の休学ですね。

1年を目途に休学を考えるといいでしょう。

まとめ
  • 休学は大学院によって最短2年間~最長4年間までできる。
  • 半年~1年間休学するパターンが多い

 

休学にまつわるお金の話

大学院を休学する際には学費などのお金はどうなるのでしょうか。

これは国公立大なのか私立大なのかで大きく変わります。

国公立大の場合

基本的には休学中は学費はかかりません。

その間の学費は無料、ということですね。

休学中は大学での講義を受けていないので学費は発生しない、という考え方でしょう。

私立大学の場合

私立大学の場合は、ほとんどの大学院で休学中の学費を負担する必要があります。

これは休学中でもその大学院の学生として籍を置いている以上、管理や手続きなどに経費が発生しているという考え方でしょうね。

具体的な学費は各大学院によっても異なりますが、例えば法政大学は全研究科統一で1年休学する場合は10万円、半年なら5万円となっています。

そのほか早稲田大学の理工学術院の場合は以下のように規定されています。

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これによると半年休学するのに10万円強かかる計算になります。

年間なら20万円を超える出費になるんですね。

これは真剣に考えないと大変です。

休学の手続きについて

休学をする際は当然ながら「休学手続き」をしなければなりません。

この際には「休学届」もしくは「休学願」を提出する必要があります。

ここで多くの場合「なぜ休学するのか」という理由を記入することになります。

さらに担当教官のサインや押印が必要になります。

したがって担当教官にお願いしないといけません。

休学届は提出後、教授会などに回されそこで承認が得られると休学が認められることになる、というのが一般的な流れです。

つまり休学は認められないとできないものなんですね。

まとめ

休学には休学理由などを明記した「休学届」の提出が必要

担当教官からのサインや押印が必要なので許可を得ないといけない

 

休学は就職に影響するのか?休学と就活の関係

休学後、就活を行って就職を目指す人は多いでしょう。

そうなると休学が就職に影響するのかは気になりますよね。

ここでは大学院の休学と就活について詳しく見ていきましょう。

大学院休学の後、復学して新卒で就活を行う場合

休学後復学して新卒での就職を目指す場合は休学は影響しないとは言い切れません。

大学院生というのはストレートに卒業しても学部生よりも2歳ほど年齢が上になってしまいます。

そこに休学を挟むとすると3年近く就職が遅くなるわけです。

企業によってはこうした年齢を重ねた学生を敬遠するところもあります。

特に文系学部だと専門知識が直接的に業務に反映されにくいので院卒であることが不利に働く場合もあります。

一方で特定の専門知識を扱う職種の場合は年齢などを気にせずに能力重視で採用を行う企業が多いため、休学が不利に働くことは少ないでしょう。

研究職や専門職はこうした傾向が強いです。

大学院休学の後、休学中に就活を行う場合

大学院を休学し、休学中に就活を行う人もいます。

休学中に就活を行い、就職が決まれば大学院には復学しないわけですね。

こういう場合には大学院を卒業しない前提で就活をすることになります。

この場合、既卒もしくは第2新卒として就活に釣り組んでいきます。

ちなみに筆者である私はこのパターンの経験者なのですが、正直既卒第2新卒としての就職は簡単ではありません。

かなりの不利を覚悟で就活に挑む必要があります。

その不利を乗り越えるために必要なのは、行動量と情報収集です。

内定ゲットはいかに自分の経歴とマッチする企業と巡り合えるかにかかってきます。

まとめ

休学は年齢などの関係で一般的には不利になることが多い

いかに自分の経歴とマッチする企業と出会えるかがカギ

 

休学中も就職にまつわる情報は取り入れておくべき

 もしあなたが休学後に就職を目指しているのであれば休学中も就活にまつわる情報を常に取り入れておくことをオススメします。

なぜなら研究を進めながら就活を行うことは正直めちゃくちゃ大変だからです。

休学中の余裕のあるうちから就職に関する情報に触れておくことで、実際に就活をスタートした時にスムーズに就活に取り組むことができます。

就活支援サービスに登録しておくと情報が簡単に集まる

しかし情報収集といっても何からすればいいかわからない、という人も多いかと思います。

そういう人は就職支援サービスに登録しておくといいでしょう。

登録だけであれば無料なので、とりあえず今サクッと登録しておくと便利です。

まずは「積極的に就活を進めたい、真剣に就職を考えている」という人であれば、超大手のマイナビが運営するマイナビジョブ20's なんかがおすすめです。

登録しておくと様々な情報が見れるほか、適性診断なんかも受けることができます。

正直これだけでも参考になります。

あとは既卒第2新卒などを含めたキャリアに悩む人の無料相談を行っている第二新卒エージェントneo。実際に話を聞いてもらうことで考えがまとまったり、就職の考え方が固まっていくので、休学中に就活を進めるという意味では非常に強力です。 

ウズキャリ第二新卒既卒第2新卒を専門に対象にした就職支援を行っていて、無料の会員登録を行っておくだけで参考になります。

また「休学中に積極的に動くのはちょっと」というひとならばスカウト型の求人サービスである「キミスカ 」なんかを登録しておくといいでしょう。

スカウト型は最近はやりの就職支援サービスで、登録しておくだけでプロフィールを見た企業からスカウトが届く仕組みになっています。

私も(情報収集として)登録してますが、思わぬ企業からスカウトメールが届いたりして楽しいです。

まとめ

休学中でも就職支援サービスに登録しておくと、様々なメリットがある

 

どうせ休学するなら上手く利用しよう

結局重要なのは休学するにせよしないにせよ、その後の進路を見据えてチャンスをものにするために行動と情報収集を怠らずに動くことができるか、ということです。

どうせ休学するのであれば、休学という制度を最大限にうまく活用しましょう。