のさかんぱにー!

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のさかんぱにー!

大好きな「音楽」と「自然」をキャリアにする!

25歳、東京での就職をやめて高知に移住しました。

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ずっと東京で働いてみたかった。

特に深い理由はないが、強いて理由をつけてみるとすれば…なんだろう。

東京という街に住む自分は一体どんな自分なのか、見てみたかった、とでも言おうか。

東京という街で、朝目覚めて、働いて、食って、寝ると、どんな自分が見えてくるのか単純に興味があった。

日本の首都なるものをこの肌でじりじりと感じて「東京は冷たい街だ」なんて訳知り顔で語ってみたかった。

東京で洗練されたね、なんて言われてみたかった。

正直下心もあったかもしれない。

東京で働けば、東京に似合うスマートな男になれるかもしれない、地元でくすぶっているあいつらとは一味違うと胸を張れるかもしれない、あれだけ人がいれば素敵な出会いもあるだろうし、かわいい彼女のひとりやふたりできるかもしれない。

そんな希望のような妄想のような恥ずかしげなものを抱いていたようにも思う。

それは今から思えば冴えない自分への最後のいいわけだったのだろう。

 

何というか、「東京」という単語は限りなく「ドラマ」という単語に近い。

テレビの中にも、映画の中にも、大好きなアーティストの歌にも、東京はドラマチックでそれでいて少し官能的に登場する。

スタイリッシュで、シビアで、夢も挫折も全部内包しているように見えた。

さながら中学生の女の子が、放課後通う塾の物知り大学生塾講師に恋心を抱くようなものだろう。

相手にされていなくても、ずっと眺めていたいのだ。

いつまでもきゅんきゅんしていたいのだ。だって女の子だもの!

 

だからこそ東京の企業に内定した時には、うれしかった。

大学生塾講師に「最近かわいいね」とほめられたような気分だった。

(もちろん実際に言われたことはないが。補足までに。実際言われたら絶対しばく)

お金も時間もたくさんかけて、精神をすり減らして得た承認。

だからこそ大事に大事に飾っておきたかった。

 

しかしおれの中の東京は実はその「承認」を得た瞬間に終わっていたのだ。

「かわいいね」とほめてもらったその瞬間に終わっていた。

望んでいたのは実際に付き合うことではなくて、あこがれのあの人に認めてもらうことだったのだ。

十分魅力的だよ、と言ってほしかった、ただそれだけだった。

本当はクラスメイトのちょっと間抜けだけど話の合うあいつが好きだったわけだ。

腐れ縁だけど、一緒にバカなことを言い合えるあいつが好きだったのだ。

 

でも今から思えば「かわいいね」といってもらえたから次に進めたのだと思う。

だから東京の企業には感謝しているし、東京という街も私は変わらず大好きだ。

でも本当に普段一緒にいたいのは、腐れ縁のようにつながった、相性の合う土地、高知だった。

 

高知では、そういった承認とかから比較的自由でいられる。

それは自分の根本的な部分を見つめるのには、とても良い。

人生を気持ちよく生きるためには、早いうちに自分の根本を見つめることが大事だと個人的には思っている。

高知は「やってみたらええ」精神と「程よい雑さ」が風土としてあるので、生き方を組み立て直すにはとても良い。

 

さて、高知でどこまでできるだろうか。