自分を優先すればいいのだ、と思う。
自分を優先させる、というとまるで自己中で反社会的な主張のように聞こえるが
実はその逆で、自分を優先するということはむしろ結果的に社会を良くすることなのだとおれは信じている。
ここでいう「自分を優先させる」というのは、
他人に合わせることよりも自分自身の状態を良くすることを優先して考える、ということだ。
精神的な状態、肉体的な状態、経済的な状態、人間性、そういった諸々を、他人から考えるのではなくまずは自分から良くすることを考える、ということだ。
そういった自分の状態を整えた人、というのは、それだけで世界を良くするものなのだと思う。
例えば、生き生きと仕事をしている人が会社に一人いれば、仕事って楽しいんだと思う人が増えるかもしれない。
学校に気の合う面白いやつが一人いれば、それだけで日々が楽しくなるかもしれない。
健康的ではつらつとした女の子が一人いれば、男はその子のために頑張れるかもしれないし、
紳士的で落ち着いた大人の魅力をもつ男が一人いれば、女の子はキラキラしていられるかもしれない。
人はどうやったって周囲の人間に影響されるものだ。
だから自分自身が自分に合った在り方をしていれば、結局周囲の人を良くできる。
特別なことをするというよりも、その人にとって健康的な状態であるというだけで、周りの人にエネルギーを与えることができる。
なんとなく元気がない集団であったとしても、自分が良い状態で楽しそうに生きていれば、それがどんなテクニックよりも有効な活性化の手段なんだと思う。
そうやって、誰かが誰かの小さなヒーローになることで、エネルギーが循環していく。
世界を良くするというのは、一人一人が良くなることなんだと思う。
一番違うんじゃないかと思うのは、他人を優先して、自分を殺して、眉間にシワをよせながらもやもやしてしまうことだと思う。
それは他人のことを考えているようで、実は他人のためにならない。
だから自分を優先すればいい。
自分が一番良い状態でいられることを追求すればいい。
自分の周囲にいる大切な人を笑顔にしたり、元気づけたりする一番の方法は、自分が良い状態でいることだから。