ありがたいことに最近のいくつかのエントリーに、おれとしては驚くほどのたくさんのブックマークをいただいたりしている。
誰か一人で良いから読んでくれる人ができたらいい、と思って書き始めたこのブログ。
今でもそういう思いを自分の中に感じているから続けていられるんだよね。
でもそういう思いと同時に、やっぱりたくさんの人に読まれたい、注目を浴びたい、という感覚も確かにある。
そこは嘘はつけない。
注目されてえ!すげえって言われてえ!
思い返せば実は最初からそういう感覚は強く自覚はしてなかったが大いにあった。
どうすれば多くの人に読んでもらえるか、読者が増えるのか、たくさん反応をいただけるのか。
愚痴や叫びを吐き出すだけの場にはしたくなくて、そんなことを考えながらやっていた。
それって突き詰めれば、注目されたい、すごいって言われたい、という思いから来ていたんだと思う。
ここ最近の「読んでもらえた」経験というのはそういう思いからすればある意味、小さな成功体験、だった。
ページを開く度に増えるブックマーク数。
見ると数字で一喜一憂しちゃうから見ないと決めていたアクセス数も、ちらちらのぞいてしまう体たらく。
そうすると普段の10倍くらいあったりして、結構ドキドキした。
そんなことを1日に何回もにやにや馬鹿面して繰り返していた。
割と興奮したしテンション上がった。
だけど、そんな感じでもりもりアクセスが伸びていた時に、ふと「なんか怖え」って思った。
いつもと違いすぎて怖えよ、もういいから一回止まってくれよ、と。
いいの?大丈夫なの?なんか騙されてんじゃねえの?、って。笑
あんなに欲しがってたものだったのにいざ目の前にそれが現れて、飲み込まれそうになると、おれは怖くなった。
おれはそんなんじゃないから、そんな急に変われないから、と感じていて。
その怖さというのはたぶん「変化に対する怖さ」だったんだと思う。
それまでの日常が壊れてしまう怖さ。
おれは、平穏な日々が崩れて、想定できないことが増えることを無意識のうちに嫌がっていた。
人は変化を嫌う、という話はよく聞く。
でもそれは何も、求めていない方向への変化、についてだけに当てはまるのではない。
すごく欲しかったもの、についてですら、この法則は当てはまってしまう。
人は変化を目の前にした時、どうしたってビビってしまうのだ。
ということは人は変化をビビるものなんだから、変わりたければビビりながら変化すればいいのだ。
ビビりながらで別にいいんだ、ってことなんだ。
たぶん毅然とステージに立つあの凄い人もビビりながらやってきた過去があるんだ。
やべえよ、いつもとちげえよ、って思って、ビビってやってたはずなんだ。
いや、もしかしたら本当の天才はビビってもないのかもしれないけど、凡人のおれにはそんなの関係ねえ。
いいんだよ、ビビりながらやってみれば。
そもそもビビるもんなんだよ。たぶん。
少なくともおれはそう自分に言い聞かせてやっていく方が前に進めるんじゃないかと思う。
弱い自分はすぐ逃げ出そうとするけれど、この恐怖は変化の前兆なんだ、って思えば少しはやっていける気がするから。
ビビってます、って顔しながら、笑われて行こうぜ。