今朝すごく嬉しいことがあってさ。
それを月が変わる前に投稿しよう、と今さっき思い立ったので、投稿。
その嬉しかったことは、ブログに載せるには些細で人によっては何でもないようなことかもしれないんだけど。
いい気分はシェアするべきだ!よいしょ!とか思ったので書いてみるよ。
おれはいま札幌に住んでて、今朝も今朝とて、すごくたくさん雪が積もってさ。
もう2月終わるのにおかしいよな、なんて思いながら研究室へ向かって雪でぐちゃぐちゃの道を歩いてたんだ。
で、その途中でとろとろ歩いている老夫婦に出会ったんだよ。
雪で歩道も狭くなってるから、抜かそうにも抜かせなくて一列になるしかなくてすぐ後ろを歩いていたわけ。
そしたらその老夫婦、急に立ち止まって、後ろを歩いていたおれも止まらざるを得なくって。
なんだ?と思ってたらおばあちゃんの方が話しかけてきたんだ。
「お兄さん、ここから地下鉄に行くにはどうしたらいいんですかねえ」
なんだ迷ってたのか、とおれは納得して、一本奥の道ですねー、と普通に教えてあげた。
「そうなのねえ、ありがとう」
っておばあちゃんはおれにお礼を言ったので、おれは歩き出そうとした。
けど、おばあちゃんの顔はどう見ても分かってない顔で。
それを見て、あ、じゃあ近くまで一緒に行きますよ、なんておれは声をかけた。
いいんですか?なんておばあちゃんびっくりしているもんだから、
そんなの全然いいですよ、って分かりそうな場所まで連れて行ってあげた。
なんでも札幌には時々来るんだけど、雪が積もると景色が変わってわからなくなってしまったそうだ。
今日は積もりましたよねー、とかなんとか言いながら、なんだか話していてほんとに気持ちのいい方だった。
それじゃあお気をつけて、と去ろうとしたおれに別れ際に、
今までずっと黙っていたおじいちゃんが
「札幌でこんなに人に優しくしてもらったのは初めてだ。私は〇〇町に住んでいるんだけど、店をやっているから、夏になったらぜひ来て下さい。」
とニコニコしながら言ってくれた。
その時の表情がほんとに嬉しそうで、心から招待してくれているのが伝わる笑顔で、
おれはすごく嬉しかった。
なんというかほんとに心があったかくなって、こっちも思わずニコニコしてしまった。
ただの道案内なのにこんなに素敵な笑顔をもらえて、こっちが感謝したいくらいだった。
そのご夫婦と別れた後、研究室へ向かってとぼとぼ歩きながら、なんとなく、
おれの人生はこれでいいのかもな。
って思った。
すごい才能は持っていなくても、
日常の中でちゃんと自分の足で立って、
世界から目をそらさなければ、
目の前の誰かを笑顔にできる。
そんなふうに生きれるならもう何もいらないのかもな。
そんなことを思った。
おれの人生はこれでいい、という感覚があれば、
おれは何もいらないかもしれない。
そんな気がするんだ、今は。
いつかあのご夫婦のお店へ行こう。
大切にしたい目標がひとつできた、そんな2月の最後の日。