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先生は要介護者!?逆支援型デイサービス長老大学から見える可能性:澤本洋介さん

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この記事は、高知県嶺北地方の移住支援団体『NPO

法人れいほく田舎暮らしネットワーク』の田舎ラボ企

画で寄稿した記事の転載です。(元記事はこちら

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こんにちは、のっさんです。ボーダーが透けた残念な感じで、失礼します。
 
突然ですが皆さんは「逆」支援型デイサービス、という言葉、ご存知ですか?
 
高知県の中山間地、嶺北には、この逆支援型をコンセプトとしたデイサービスがあるのですが、
 
実はこれ、各方面から「先進的な取り組み」として高く評価されているんです。
 
というわけで、そんな素敵な場所、行かないわけがありません。
 
今回はこのコンセプトを生み出した『長老大学』にお邪魔し、代表の澤本洋介さんにインタビューしてきました。
 
 

千葉から高知へ。移住理由はなんと「川」?

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千葉県千葉市で生まれ育った澤本さん。
 
東京の大学を卒業後、千葉で鍼灸マッサージの資格を取り、就職。
 
順調な人生設計に思えますが、澤本さんにはある想いがあったといいます。
 
「どうしても清流のそばで生活したい。」
 
趣味で始めたカヤック・カヌーから膨らんだその思いを実現するべく、住み慣れた千葉から高知に移住することを決意。
 
移住した当初は高知市内に住み、資格を活かして仕事をしていました。
 
しかし、より川に近い場所に住みたいという思いが募り、高知市に来てから2年後、清流・汗見川にほど近い嶺北の本山町に移住したそうです。
 
 

高齢者は介護されるだけの存在でいいのか?「長老大学」に込めた思い

もともとデイサービスを開きたいと考えていた澤本さん。
 
そのコンセプトはとある書籍に強く影響されたと言います。
 
それが民族学者の六車由実さんの著書『驚きの介護民俗学』。
 
この中で著者は、「聞く」ことによる高齢者ケアの新たな可能性を示しています。
 
澤本さんは自身のこれまでの仕事の経験からも「高齢者は下の世代に伝えることのできる豊かな知識・経験を持っている」と感じており、強く共感したのだとか。
 
そんな思いから高齢者が若者に経験を伝え、教える場としてのデイサービスの在り方を「逆」支援型デイサービスと名付け、実際に取り組んでいきました。
 
勉強させていただいているのは、若者のほうであり、高齢者の知識や経験は社会の宝だ、という澤本さん。
 
『長老大学』の名前にはそんな思いが込められているのですね。
 
 
 

社会の宝を残すために。長老大学、独自の取り組み。

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実際に長老大学を訪れてみると、職員の方々はみな一様に、メモ帳片手に、高齢者の方々の話を聞いている様子が目につきます。
 
これは「聞き書き介護」という独自の介護手法であり、開業から10年、変わらずに長老大学で行われている取り組みです。
 
取材中にも高齢者の方からは様々な話が飛び出し、職員の方々は興味深く、それをメモしておられました。
 
「職責は定まっていないといけないが、そこに留まってはいけない」
 
「人の”伸び”より、自分の”詰まり”を見ないといけない」
 
そんな名言まで飛び出し、いかに聞き書き介護が可能性に満ちているかを実感します。
 
 
 

理想の仕事を、理想の場所で、作り上げる。ということ

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清流のほとりという理想の場所で、長老大学という理想の仕事を作り上げている澤本さん。
 
どこまでも自分の気持ちに正直な様子が非常に印象的でした。
 
地方という場所だからこそ、たくさんの彫りつくされていない「可能性」が眠っていて、自分の理想に貪欲に近づける。
 
澤本さんのはつらつとした、しかし穏やかな仕事ぶりを見ていると、そんなことを考えました。
 
移住者の多い嶺北には、それだけ多くの可能性が眠っているのでしょう。
 
長老大学の取り組みは、理想を形作るヒントを我々に見せてくれているのかもしれません。